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赤ちゃんの皮膚を理解しましょう【皮膚科医監修】


10人に1人の赤ちゃんに肌荒れが生じると推定されています (1)。

症状としては、うろこ状のカサカサでき、それが手足に広がることもあります。一般的に生後2~3ヶ月で現れます (2) (3)。

赤ちゃんに肌荒れがみられても十分にケアすることが可能ですし、成長とともに肌荒れが落ち着くこともあります。

赤ちゃんの湿疹を理解しましょう

1. 赤ちゃんの肌荒れの原因とは?

まず、なぜ赤ちゃんに肌荒れができるのでしょうか。これまで、赤ちゃんは生まれたときから皮膚が十分に発達していると考えられてきました。しかし、この考えは誤りであることがわかってきました。現在では、赤ちゃんの肌は大人の肌よりも薄く、肌のバリアがまだ発達していないため、大人の肌よりも速く水分を失いやすいことが知られています (4)。


そのため、赤ちゃんの皮膚は乾燥や細菌の影響を受けやすく、肌荒れが生じます (5)。また、体質が影響することもわかっています (6)。

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2. ケア方法とは?

赤ちゃんの肌荒れは、よくあるお悩みとはいえ不快であることに変わりありません。ケアするためのヒントをご紹介します。

低刺激性の保湿商品を使いましょう

入浴後、刺激物質を含まず、肌に優しい低刺激性の保湿商品を塗りましょう。これは、皮膚のバリア機能をサポートし、赤ちゃんの肌を保湿する役割を果たします (7)。

 

快適なベビー服を着せましょう

赤ちゃんの肌が衣類にこすれすぎて刺激を受けるのを防ぐために、綿素材のゆったりとしたベビー服を選びましょう。また、洗濯には無香料の中性洗剤を使いましょう (8)。

 

カサカサに対処しましょう

赤ちゃんの肌の乾燥は強い不快感を伴うことがあり、なかには眠れない赤ちゃんもいます。

赤ちゃんがカサカサの肌をひっかいて、乾燥を悪化させたり、さらなる肌荒れを引き起こしたりしてしまうこともあります。そのため、保湿成分がたっぷり配合された肌に優しい保湿ローションを使って肌を落ち着かせることがとても大切です (9)。

また、赤ちゃんの爪を切る、ミトンを使うなど、ひっかきを防止する工夫をしましょう (10)。


 

成分を確認しましょう

ベビーケアでもハーブや植物由来の製品が人気ですが、これらのクレンザーやローションに含まれるエキスや香料は刺激性の場合があります。

低刺激性で、赤ちゃんの敏感な肌向けに開発された商品を選ぶようにしましょう (11)。


 

入浴時間を短くしましょう

デリケートな赤ちゃんの肌のために作られた肌に優しいクレンザーを使って、ぬるま湯(38℃ほど (12))で10分間の短い入浴をさせましょう。入浴後、清潔なタオルで水分を拭き取ってください。うるおいを閉じ込めるためにベビー用保湿商品やベビーオイルを使うこともお忘れなく。


 

暑さや湿度に気を配りましょう

暑さがストレス要因となって、肌荒れを悪化させることがあります。赤ちゃんにブランケットをかけすぎていないか確かめましょう。

また、部屋の温度が快適であることも確かめてください。約18℃が理想的です (14)。空気に湿気を与えて、渇いた肌をうるおすために、赤ちゃんの部屋に加湿器を置いているご家庭もあります (15)。


 

医師に診てもらうことを考えましょう

症状が悪化し、特に赤ちゃんの発疹に水ぶくれや黄色っぽい痂皮(かひ)が現れたら、医者に診てもらうべきでしょう。乳児湿疹から感染症が起こることもあり、抗生物質が必要になることもあります (16)。


赤ちゃんに肌荒れが出ると慌ててしまうかもしれませんが、肌荒れは、よくある肌トラブルであり、赤ちゃんの肌トラブルのなかでも最もよくケアされているものの1つであることを覚えておきましょう。

上で述べたヒントを参考にして、赤ちゃんがより快適に過ごせるようにし、ケアをすることが大切です。



監修:皮膚科医

五十嵐 敦之 先生

医学博士

NTT東日本関東病院 皮膚科部長

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